新しくて面白いもの

このあいだ急に、昔はまっていた動画が見たくなり検索した。こういうことは時たまあるが、その動画を一度見るまで気持ちがその動画に行きっぱなしになってしまい他のことがもう全く手につかなくなってしまうことがある。

もう12~13年くらい前のものだったし著作権的にも心配になるようなものだったのだが、意外にも無事に残っていたので見てみた。

懐かしさもあり最初の方は面白かったのだが、5分くらいたったところでなんでこんな動画を楽しんでみていたんだろうという気持ちが少し出てきた。また、見続けていくうちに「この動画のこのシーンで腹を抱えて笑っていたなー!」ということも思い出せたが逆に「僕はこんなもので笑っていたのか」という気持ちにもなった。

 

見終わったところで充実感はあったのだが、その当時の気持ちで笑い転げられると期待していた割に、もう笑えなくなってしまった自分が残り、なんとも言えない微妙な感覚になってしまった。

 

なんだかムキになってしまったので、いくつかそれに関連した動画を見て回ることにした。

ちなみにその動画というのは今ではカテゴリーとして確立しているが、当時はドマイナーであったゲーム実況動画である。

最近はゲーム実況は見ていなかったが、当時は3万~4万再生行くようなものがあれば人気実況者と呼べるような雰囲気があった。しかし今や何十万再生というところまで行ってやっと一人前のような雰囲気があることを知り、だいぶ驚いてしまった。

 

話は戻るが、関連動画をいくつか見たり、調べたりしたのだが結局いまいち笑えるものはあまりなかった。

 

僕はそこでなんでこんなに楽しめない体になってしまったのか不思議だったのだが、よくよく考えると新しかったからなんだろうなと思うことにした。

 

当時ゲームはオンラインでつながるとかそういうものはなかったし、家でコツコツ進めてその成果を翌日の学校で発表し合うようなものだったので、知らない人がゲームをしているのを見てみんなで共有しているのがそもそも新しかったんだなと思う。

 

新しいものは面白いが面白くなくなるものでもある。今の自分にも楽しいと思えるものは何個かあるけれど新しくて楽しいもの。新しくないけど楽しいものどっちも持っておくのが人生の楽しみを失わないコツなのかとちょっと思った。