スーパーマーケット

最近あまり外食に行かずにスーパーマーケットで色々なものを買ったり料理をしてみたりすることにハマっている。

 

つい先日もたまたま帰り道「西友」があったので晩御飯探しに寄ってみることにした。西友に入ると食品類のあまりの安さとバリエーションに愕然とした。あまり自宅の近くの近くに西友はないためかなり新鮮でもあった。気が付くと僕は思いのほか色々なものを購入して帰っていた。

 

帰る途中で購入したものを思い返しているとソーセージが思い浮かんだ。改めて考えるとソーセージってすごい料理だと改めて思ったのだ。ソーセージのwikipediaを見ると、鳥獣類の挽肉などを塩や香辛料で調味しケーシング等に充填した食品。と書いてある。ケージングは多くの場合羊や豚の腸ということになる。これを最初に作り上げた人はおそらくだが少なくないバッシングがあったんじゃないかと今の時代の僕は思ってしまうし、食に関しての変人と感じてしまう。また、方向性は違うがフグの有毒部位を調べ上げ食用にした人も同様に変人と思えるだろう。

 

よくテレビで美食家〇〇のお墨付きの名店...という文言を見ることがあるが、美食家はそういった食を開発した人の恩恵を積極的に受けている人ということになるので、個人的には美食家よりも初めて挽肉を羊の腸に詰めた人のおすすめするお店の方がどんな斬新な料理が出てくるのだろうと興味をそそられてしまう。ちなみに美食家の言葉の意味を調べると「ぜいたくでうまいものばかりを好んで食べる人。」と出てくる。そうするとソーセージ開発者やフグの解毒者はどういう肩書になるのだろう。食通というのは軽い感じがするし食変人と呼ぶと美食家の下位感が出てしまう。

 

結局肩書はそれほど重要ではないのだが、そういう食に狂った人たちの恩恵が今のスーパーマーケットを形作っているのだと思うと僕は食べることには興味はあるものの世の中にあるものから新しい食べ物を作りだすということに関しては一切興味がなかったんだなぁと思えた。

 

そう思った僕はスーパーで一緒に買った豚バラ肉をソーセージに巻き付けて焼いた。そして生姜焼きのタレをかけて食ってみると普通に食えた。うまくはない。僕は僕の凡才さを感じながら明日の出先にあるお店の食べログをみることにした。僕はきっと出てきたものを食べる生き方なんだろうと思った。