突発旅のすすめ
今週のお題「わたしと乗り物」
乗り物と聞いてまっさきに浮かんだエピソードは青春18きっぷの一人旅です。
乗り物というよりは旅の話ですが、大学二年生のころに東京から名古屋に行き、二日目に大阪で2泊して東京に戻るというなんてことない一人旅を人生で初めてしました。しかし、これが僕にとっては結構革新的な出来事でした。
行こうと決めたきっかけは正直あまり覚えていませんが、唐突に「大阪行こう」と思いついて荷物をまとめ、なんの予定も予約も取らずその翌日にきっぷを買って出かけたということだけしっかり覚えています。ホテルなども行きの電車の中で全部探して決めました。
旅行に行きたいという気持ちはもともとあったのですが心配性なので踏み出せず、そのため込んだ行動力が一気に爆発した感じでした。結局旅行で行った先はほんとにベタで名古屋城やら難波梅田など観光地らしい観光地を回りました。
しかし、まったく知らない土地に一人でいるというのがにテンションが高まり、名古屋に到着した時に謎の全能感に包まれていました。何をしても良いし、どこにでも行けるという爽快感と無意識に気にかけていた周りからの目線などすべてから開放された気がしました。まさにドキドキわくわくという表現がぴったりくるような感じです。
今考えると、小学生のころに指定されていた学区を超えた時のわくわく感にすごく似ていたのかもしれません。
その旅はそんな自分勝手に動き回れる自由さを再体験させてくれた感じがします。
思い出としてはハプニングがあったわけでもなく、正直人に語れるような面白い旅ではなかったのですが、自分にとって何か大きく変わったきっかけとして心にしまっていた出来事です。
それからというもの、その翌年には北海道に行き、さらにその翌年には台湾に一人で行きました。また、社会人になった後も時間的に余裕ができるとどこかに一人で出かけるようになりました。
僕にとっては良く言われているように世界が広がるというようなほどのものではなかったけれど退屈な生活に立ち向かう方法を一つもらった経験でした。
学生のうちにやっておくと特に大学生の時に何となくある(僕の周りだけかもしれませんが)だらっとした空気だったり同調圧力だったりから抜け出せると思います。唯一僕が大学生活での成功談としておすすめします。