公園のセミ

一時期セミファイナルと言われ、ピークを過ぎたかのように思っていたセミの声も公園などは例外なようで、出かけた際にふらっと立ち寄った公園では多くの種類のセミの声で満たされていました。

 

公園に出向くときは大体何か漠然と面白そうなものはないかという話のタネを探していたり、思いつくものを思いつくままに考えてみたりしているのですが、脳の中の99%ほぼすべてをセミに持っていかれてしまってもはやそれどころではなくなってしまいました。

 

たまらず移動しようとしたらセミの死体が大量に落ちていました。

それをみて昔ペットボトルに虫網で捕まえたセミを詰め込んで大量に殺してしまったことを思い出しました。

当時はなんであんなに虫取りに夢中になったのか、素手で虫を触れたのか今考えると不思議でなりません。

 

それでもなんとか当時の気持ちを思い出して考えると「戦っていた」というのが当時の思いとしてはあったような気がします。虫を捕まえるときは当時も今と変わらず結構怖かった記憶があります。でもこいつをペットボトルの中に入れることで自分の方が上だということを示そうとしたんじゃないかと。そしてのちにそれぞれ強い虫を手に入れたことを自信にして学校に行き、子供同士のカーストを作り上げていったんではないかと思いました。漠然とですが虫取りの上手だった子はクラスの中心にいた気がします。僕はそんなに上手な方ではなかったなあと思いつつ、今からでも最強の虫でも捕まえて自信が欲しいと思うのでした。