コーヒーは飲めない

お題「コーヒー」

 

ここ一年間くらいコーヒーを断っている。

これと言って好きではなくて、能動的に買う機会がなかったからなのだが基本的に僕には苦みを楽しむという概念がいまいち飲み込めない。

 

一度パニーニが人気のカフェに行ったときのセットで「どこで売ってるんだ?」というような小さなマグカップにほんの数ミリリットルだけ入ったコーヒーが出てきたことがあった。

 

飲んでみると苦みの塊みたいで舌をおどろかしてリセットさせてくれたので当時はお寿司で言う"ガリ"みたいな用途として受け取った。コーヒーにまつわる思い出はそれくらいしかない。

 

子供の舌から成長していないのかもとも思ったが、同じ苦みでも苦手だったビールはいつの間にか抵抗なく飲めるようになって、なんとなくおいしいビールとそうでないビールの区別もつくようになった。

 

僕に何の得も感情も与えてくれないコーヒーは結構特別に謎な飲み物だと改めて思う。

また、今度飲むときはパニックになって何も考えたくない時にでも飲むんだろうなと考えたが、そういう考えでいくと何もなくただ喉を通っていく感覚だけの飲み物も悪くはないと思えた。

 

また、1年後くらいに結局コーヒーを飲まなかったと思い出してブログを書くのかもしれない。僕のコーヒーの楽しみ方はまだ"飲む"にまで至っていない。