関西弁

僕は関東で生まれ関東で育ちましたが、半年ほどの短期間だけ関西人に囲まれた職場で仕事をしていたことがあります。

 

今時そんなに珍しいことでもないかもしれないが、彼らと仕事をしていた影響というのは今も大きく残っているような気がします。

 

彼らの使う言葉はものすごく直接的で「悪くはないけど」という表現は「あかんやろ」や「ちゃうわ」に置き換えられていきました。

 

彼らのそういう言葉使い自体嫌いじゃなく思い出として残っていますが、いつの間にかうつってしまっているなとそこを離れてから思うようになりました。

 

もちろん実際に口に出るということはないのだが、頭の中での「あれをやるためにはこれをやって、そうしたらああなるから…」と考えているときに頭の中の自分がいつの間にか

 

「あれやらなあかんから、これやってああしたらええやろか」

 

というように変換されていることがたまにあるのだ。

僕の中で無意識に彼らの言葉が語録として埋め込まれていて、ちょっとしたニュアンスの違いを関西弁と標準語で使い分けられようになってきていたのです。

 

例えばさっきの「あれやらなあかんから、これやってああしたらええやろか」

 

「あれをやるためにはこれをやって、そうしたらああなるから…」

 

よりもちょっとだけあれをやることに対して前向きだったり切迫している感じがあったりします。気持ち的には「やったったらええねん」みたいな気持ち。

 

優柔不断な僕にこれはとても助かっていて、気が進まないけどやらなきゃいけないみたいなものはとりあえず関西弁をくっつけといておくと気持ち早めに決心がついてやる気になれる気がします。

 

もちろん、その職場では色々な仕事に関する技術も教えていただいたけれども、何よりも「関西弁」というのが一番大きないただきものだったのかもなぁと最近になって思います。

 

海外に留学に行ってオープンな性格になって帰ってくるというあるあるもありますが、手短な関西留学からためしてみてはいかがでしょう。