夏は氷より水が好きな話

久しぶりに夕焼けを見た。

夕日は見えなかったけど、オレンジと青の混ざった色が広がってきれいだなと思った。

これほど率直な感想が浮かんだのは久しぶりだなと思った。

 

しばらくしてからそれを見れなかった人たちのことを考えた。

いつもの考え方だと思った。

いつもは自分が思った感情がちゃんと自分に染み込む前に周りを見て、自分がそう思ったことを理解してもらうための話の組み立てを考えてしまうし、自分がそれを言ってどうなるのか、リスクはどうかと考える。

 

家に帰ったら暗くなっていた。夕焼けは跡形もなかった。

でも家の戸を開いたときに漂っていたカレーのにおいはいつもよりおいしそうに感じた。

気持ち悪いかもしれないと思ったことでもそのまま書く。気取ってると思われようが書く。感情なので許してと頭を下げつつ。